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宮坂忠昌

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渡邉幸恵

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ピンバッチの正しいつけ方は?

ピンバッチは、簡単に取り外しできるものから、ちょっとしたコツがいるものまでいくつかの種類があります。社章に使われやすいタックピンは、その扱い方が分からず困ってしまう方も多いようですね。ここでは、ピンバッジの留め具の種類ごとに特徴や取り扱い方をご紹介していきます。

ピンバッチとは

ピンバッチ(ピンバッジ)は、デザインされた金属プレートの裏に垂直に針が立っているバッジのことで、針を取り付けたい部分の布に貫通させ留め具で固定するもののことを言います。日本では、ピンバッチと言えばその意味が伝わりやすいですが、日本以外はピンズと呼ぶのが一般的なようです。社章や資格・身分証明に用いられる他、記念品やキャラクターグッズ、お土産品、ノベルティなど幅広く活用されており、コレクターは世界中にいます。

ピンバッチの用途は人それぞれで、社章などの場合は会社のルールで着用している人もいるでしょう。プライベートの場では、その時のコーディネートにマッチするものを自由に選び、おしゃれを楽しむこともできます。

ピンバッチの種類

ピンバッチにはいくつかの種類があり、留め具となる金具によって呼び名が変わります。ピンバッチあるいはピンズと言ってももちろん通じますが、どんな種類があるのか見てみましょう。

種類① バタフライピン

バタフライピンは蝶タックあるいはバタフライクラッチとも呼ばれ、多くのピンバッチに使われている留め具です。名前にバタフライという言葉が使われているのは、留め具の形が蝶に似ていることが関係しています。比較的安価で作ることができるため、大量生産する商品や期間限定で使用するピンバッチの制作などに用いられる傾向にあります。雑貨屋さんなどで目にする多くは、このバタフライピンが使用されているため、多くの方が目にしたことがあるのではないでしょうか。

種類② マグネット式キャッチ

マグネット式キャッチは、なんと言っても穴を開けずに使用できる点が特徴です。ピンバッチは針があるものが主流ですが、こうした便利なものもあります。取り付けは簡単で、マグネットで衣類などの取り付けたい部分を挟むだけ。服に穴を開けたくない場合だけでなく、子どもが使用したい時にケガをする心配がないことがメリットと言えるでしょう。近年は、マスクのワンポイントアイテムとして用いる方も多いです。針を使ったピンバッチを顔回りで使うのはどこか不安感もあるかもしれませんが、マグネット式なら安心です。

種類③ タックピン

現在の社章などによく用いられているのがタックピンです。針が細めなので洋服を傷めにくくなっています。オーソドックスなのがタイタック、そして針や留め具が小さいものをスモールタイタックと呼びます。タックピンはバタフライピンに比べると取り外しがやや難しいと言われることもありますが、しっかりと取り付けることができる点がメリットです。取り外しの方法をきちんと理解しておかないと、針を奥まで差し込んだり取り外したりできないため、使い方をきちんと覚えておきましょう。使い方については、また後ほどご紹介します。

種類④ 平ネジ

最近は少なくなってきていますが、社章や職位を示すバッジの多くは、もともと平ネジが使われていました。針ではなくネジが取り付けてあり、ネジ穴の開いた留め具でディスクを回しながら固定します。校章にもよく使われているタイプです。針のように尖っていないことについては安心感がありますが、取り付けるための穴が開いた服でなければ使用するのが難しいです。男性のスーツの左襟にはフラワーホールというボタン穴が開いているため問題ありませんが、女性用のスーツにはフラワーホールがありませんから、時代の流れとともに使用される機会が減ったきたのだと考えられます。

種類⑤ USバローピン

見た目は一般的なバタフライピンとほぼ変わりませんが、アメリカのバロー社という会社が作っている留め具をUSバローピンと呼びます。高品質で、裏に刻印があるのが特徴です。

ピンバッチの種類ごとの操作方法

ピンバッチの種類ごとに、使い方の手順や注意点について解説していきます。

操作方法① バタフライピンの操作方法

まず、留め具の蝶の羽のようになっている部分を指でつまみます。つまんだ指先に力を入れて、両側から中央に押すようにするとピンバッチの針への固定が解けます。指に力を入れてつまんだまま針からまっすぐ遠ざけると外すことができます。逆に、衣服に取り付ける時は、まず取り付けたい場所に針を刺し、布を貫通させます。留め具の蝶の羽の部分を指でつまんで力を入れた状態をキープしながら針を留め具の中心の穴に入れます。しっかりと奥まで針が差し込めたら、指を放して固定されているかどうか確認します。留め具の取り外しの際は、必ず蝶の羽の部分をつまんで行いましょう。他のパーツを持って引っ張るなどすると針が曲がったり布を傷めたりする原因になります。

操作方法② マグネット式キャッチの操作方法

マグネット式キャッチは、本体とマグネットパーツの2つからなり、マグネットパーツを裏側から当てて固定します。本体には金属パーツが付いており、その金属パーツとマグネットパーツが磁力によってくっつく仕組みです。簡単にとれてしまわないように、超強力なマグネットが使用されているケースが多いですが、素材によってはくっつきにくい可能性もあります。取り付け・取り外しはとてもシンプルです。マグネットパーツと金属パーツがズレないように布を挟むだけで取り付けることができます。外す時は、それぞれのパーツを持ってはがすように引っ張るだけなので簡単です。

操作方法③ タックピンの操作方法

タックピンについては、しばしば取り扱い方が分からず困る人がいるようです。タイタックの留め具をよく見ると、中央あたりにダイヤルのような金具があります。このダイヤルと本体に近い方のわずかな隙間に爪や指を入れて押し上げるようにすると内部が緩んで固定されなくなります。取り外す時はこの状態のままスッとまっすぐ針を抜き、取り付ける時は針を奥まで差し込んでから留め具の指を外します。初めは慣れないかもしれませんが、ゆっくり落ち着いて行うとそんなに難しくはありません。別の部分を持って無理に引っ張って抜こうとすると針が曲がってしまったり布を傷つけたりします。また、留め具の先の部分はくるくると回りますが、これを回しても全く意味はありません。

操作方法④ 平ネジの操作方法

バタフライピンやタックピンと同様に、取り付けたい部分にネジを差し込み貫通させます。取り付ける時は留め具の中心にある穴にネジを差し込み、クルクルと固定できるところまで回します。取り外す時はその反対で、ネジを緩めるようにクルクルと留め具を回し緩めてからネジを引き抜きます。

操作方法⑤ USバローピン

操作方法はバタフライピンと全く同じです。

生地への負担を減らすピンバッチのつけ方

ピンバッチを付ける時は、できるだけ生地に負担をかけず良い状態を保ちながら楽しみたいものですね。ピンバッチを付けることが心配な人や、生地の傷みが解消できないか困っている人は、以下のポイントを参考にしてみてください。

別布やフェルトの上から針を刺す

生地の厚みや素材によっては、小さなピンバッジでも重みに耐えきれず伸びてしまうことがあります。生地が伸びると穴が大きく目立つようになるため、せっかくの服が台無しになってしまう可能性もあります。

ピンバッチを付ける時は、しっかりとした布やフェルトを取り付けたい部分の生地に当てて一緒に刺すと負担を軽減できます。ピンバッチの大きさやデザインによっては、当て布を目立たせないようにすることが難しいかもしれませんが、穴の開いたデザイン以外であれば誰でも簡単にできる方法ではないでしょうか。

服の縫い目につける

当て布以外の方法としては、丈夫な部分を選んで取り付けるという方法も良いです。例えば、洋服に付ける時、多くの方は胸元に近いあたりで使用しますよね。胸元にポケットがあれば縫い目付近の布が重なっている部分につけてみてはいかがでしょうか。ミシンの縫い目を狙って刺すと、より穴が目立ちにくくなります。胸ポケットがない場合は、首回りの縫い目を使うのもおすすめです。

おすすめのピンバッチの使い方

ピンバッチはさまざまな方法で楽しむことができます。時には、遊び心でカラフルにしたり、派手にしたりするのも良いですね。ここでは、おすすめのピンバッチの使い方を見てみましょう。

ジャケットに付ける

定番とも言える、ピンバッチの使い方ではないでしょうか。ジャケットの胸ポケットや襟のあたりにワンポイントとしてピンバッチを付けるとまた違った印象になります。フォーマルな場ならシンプルで派手すぎないものを、プライベートなら自分が好きなモチーフのものを付けて楽しんでみてはいかがでしょうか。

洋服に付ける

洋服もまた、ピンバッチを付けるのにおすすめです。ワンピース、シャツ、ブラウス、オーバーオール…それぞれの洋服の色や雰囲気にマッチするものを選ぶとグンとおしゃれになります。ピンバッチはキャラクターものやご当地品といったイメージが強いかもしれませんが、ファッションアイテムとしてのピンバッチも多数あります。洋服の中には繊細な素材のものもあるため、生地を傷めないように先ほどご紹介した内容を参考に対策しましょう。

帽子に付ける

シンプルな単色の帽子でも、小さなピンバッチひとつで華やかになったり、おしゃれな雰囲気になるでしょう。ハットやベレー帽、キャップは特に似合いそうですね。帽子に付ける場合、バランスよく見える位置は正面から外れた位置のつばに近いところです。ニット帽など頭にフィットするタイプの帽子なら、留め具が痛くないようにつばの折り返し部分に付けるなどの工夫もおすすめです。マグネットタイプのピンバッチなら傷みも少なくおすすめです。

バッグに付ける

バッグは、ピンバッチを思いきり楽しみたい人におすすめのアイテムです。トート、リュック、ショルダーなど、ピンバッジが似合うバッグはたくさんあります。いくつかのピンバッチを組み合わせて付けやすく、丈夫な生地のものが多いことから多少は洋服よりも穴を開けた時のダメージが少ないかもしれません。ショルダーバッグなら持ち手の部分にピンバッチを付けても良いでしょう。

ピンバッチの正しいお手入れ方法

ピンバッチは、付けっぱなしにしないで毎回外すことをおすすめします。特に、帽子や鞄といった毎日洗濯しないものに関しては付けっぱなしにしがちですが、付けっぱなしは穴が開いたりピンバッチの劣化につながります。

ピンバッチは、赤錆や白錆、緑青(ろくしょう)というカビが生えることがあります。また、皮脂などの汚れをそのままにしておくと変色し、くすんだりすることもあるでしょう。

よく、金属を綺麗にするために研磨剤入りの洗剤で洗えば良いのでは、と思うかもしれませんが、材質によっては傷や変色につながる可能性があるため注意が必要です。特に、コーティングや金銀メッキなどの処理が施されたピンバッチへの使用は十分に気を付けましょう。

ピンバッチは、毎日家に帰ったら外し、メガネ拭きなどの柔らかい布で優しく拭く方法がおすすめです。

ここでは、ピンバッチの種類や付け方についてご紹介しました。私たちが趣味で集めるピンバッチの多くはバタフライピンと呼ばれるものですが、その他にも留め具の種類によって呼び名や特徴が違うことが分かりました。ピンバッチは手軽に、そしてさりげなくできるおしゃれの1つです。ぜひ、お気に入りのものを身に付けてお出掛けを楽しんでくださいね。

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