業績を称えるトロフィーとメダル
業績を称えるトロフィーとメダル
スポーツや学術の分野で優秀な業績を上げた人に対し、その功を称えるためにトロフィーやメダルが授与されます。どちらも貴金属や硬質ガラスなどの変質しにくい素材で作られ、芸術的な意匠が凝らされているのが特徴です。貰った人にとって良い記念になる品ですが、メダルは一般にトロフィーよりも広い範囲で用いられるのが特徴で、たとえば永年勤続や軍功の表彰などには、トロフィーよりも頻繁に用いられます。
メダルと言えばまず思い浮かぶのがオリンピックでしょう。金・銀・銅の3種類があり、オリンピック憲章でサイズは定められていますが、デザインは大会によってさまざまです。また金といっても純金ではなく、現在では純銀に金メッキを施したものが使用されています。そのほかのスポーツ大会でも、優勝は金・第2位が銀・第3位が銅というパターンが一般的です。もちろん大会によって、ただの金色や銀色をした合金である場合も珍しくありません。
ノーベル賞でもメダルが授与されます。これにはアルフレッド・ノーベルの肖像が刻印されており、以前は純金製でしたが、現在では18Kに金メッキが施されています。また受賞者が希望すれば、レプリカを3個まで作ってもらえることになっています。2015年現在、日本人は24個を獲得しており、欧米以外の国では第1位の獲得数となっています。なお第1回のときには製造が間に合わず、授与が始まったのは1902年の第2回からです。
こうした業績には関係なく、誰でも手に入れられるものとして、観光地の記念品のメダルにも人気があります。動物園や水族館、博覧会やイベント会場、タワーや山の頂上などに、自動販売機が設置されているのはお馴染みの光景でしょう。自分の名前を刻印できるのも特徴です。こうした機械は何千種類も存在しますが、期間限定の商品も多く、一度買い逃すと入手は困難です。そのため、熱烈なコレクターも存在する隠れた人気商品になっています。
現在では専門の業者に注文すれば、表彰式などで用いるオリジナルのメダルを購入できるようになっています。円形だけでなく、四角形のほか変わった形のものも作れますし、デザインも非常に多くの種類が用意されています。既成品で満足できない場合は、特注品を制作するサービスもあります。もちろん受賞者や会社の名前を刻印することも可能です。安価なものなら千円以下で手に入るので、ちょっとしたイベントの表彰にも活用できます。