投擲種目ダーツ、そしてトロフィーへ
投擲種目ダーツ、そしてトロフィーへ
昨今ではレジャー施設や専用のバーなどで幅広い世代で親しまれている馴染みのダーツ、また小さな子供
や手軽に遊べるものとして家庭用などの得点板などがデパートのおもちゃ売り場などで売られています。
また開催されている大会も少なくなく、近年に於いても多くの大会で競技者達がその技術を競い、勝ち残った
選手がトロフィーと栄冠を手にしています。
ダーツの起源はおよそ14世紀頃のイギリスまで遡り、戦争の最中、酒場に集まっていた兵士たちが余興
でワインを収納する樽にめがけて矢を放つようになり、それがダーツの起源と言われています。
また、当時は戦争中でありワインを収める樽も貴重であったことから、木を輪切りにしたものを使用するようになり、
矢も手投げしやすくするために短く改良が重ねられていったとされています。
また、現在の得点の由来にも趣のある歴史があり、元々あった木の年輪や乾燥、ひび割れなどが現在の得点
システムの基となり、それが後に現在のような得点システムになったとされ、樽によって年輪など様々である
ものをその場その場で得点を決めて遊ぶというのは中々に粋な気概を感じさせます。
現代に於いてもより精密な投擲が求められているのは変わらず、その為にプレイヤーは自らの技術を磨くと
共に、その矢にも緻密なこだわりと自分の手に馴染むような矢を求め、改良を重ねています。
矢を大まかに分けると先端部分からポイント、バレル、シャフト、フライトと三つに分かれており、矢の胴体部分
であるバレルに於いては重さや手の馴染み方、フォルムや重さをなどの要素を左右する材質まで様々で、
プレイヤーは自分に合った種類を厳選し見つける必要があります。
後部分のシャフトというフライト(羽)部分を取り付ける部分もまた重要であり、そのフライトとの相性から矢の飛び
方を考慮する上で非常に重要な役割を担う部分であり、同じフライトであってもシャフトの長さが変わるだけで
矢の軌道に大きな変化をもたらします。
それ故にこの部分に於けるセッティングは全体を通しても特に重要な部分とされ、それ如何によってほんの僅かな
差がトロフィーを手にするか否かをも決める要素となります。
そして最後尾の尾翼部分は、矢の投擲時の空中姿勢を安定させる役割を担っています、この部分の選び方も人
それぞれであり、フライト部分の重要性を表す一例として、このフライト部分が無いと、如何なる達人であっても空中
姿勢が安定しないためにどんなに真っ直ぐ投げたとしても決して真っ直ぐ飛ばないほどだとされています。
精密な道具のメンテナンスと改良、そして技術の研鑽が初めて実を結んだ時、勝利という栄冠と輝くトロフィーを勝ち取る
事で更なる一歩をまた踏み出す事になると言えるでしょう。