トロフィーの歴史や種類
トロフィーの歴史や種類
トロフィーの歴史と現在
歴史はギリシャ時代に戦いなどに勝った後、敵から奪った武器などをかかげたり、青銅などで作ったモニュメントを建てて戦勝記念碑としていました。その後、盛んに制作されるようになり、この戦勝記念碑をトロバイオンと呼んでいました。トロバイオンは比較的大きなものが多く持ち運びができるようなものではありませんでした。この時代は国によっては、勝利の女神に祝福されたものへの儀式としても捉えられており、勝者を称える大切なものとされていました。
時代の流れとともに手で持つことができるくらいの持ち運びが可能な大きさのものに小型化され、スポーツなど何かの試合や競技会で優勝者や上位獲得者に贈られるようになりトロフィーと呼ばれるようになりました。これが全国的に広がり現在に至っています。
元々塔型や人型の物だけではなく、優勝カップや優勝楯・塔型の物・像型の物などのすべてを表す総合的な呼び方でした。
現在は一般的に、カップ型以外の塔型や像などの比較的高さのあるものをトロフィーと呼び、カップ型のものは優勝カップ、楯型のものは優勝楯などと区別して呼ばれています。近年では、スポーツの大会のみではなく、芸術系や文科系のコンテストや学校や社内での表彰の際にも幅広く利用されています。学校には、専用のショーケースがあり優勝旗や楯などと一緒に必ずと言ってよいほど飾られています。
トロフィーの種類
さまざまな形のものがありますが、トロフィーと呼ばれるようになりオーソドックスなタイプとしてよく利用されているものが台座の上の部分が4本にわかれているものです。一般トロフィーや4本足のトロフィーなどと呼ばれています。太めの4本足がありしっかりとしており豪華に見えることから大きなものが多く利用されています。中には1メートルを超える大きなものもあります。古くから利用され学校などで見られるものはこのタイプが多いです。
カップ型の上下に飾りが連なったような形のものも多く見られ、2位や3位への贈呈品をカップ型にし比較して利用されることもあります。球型がついているものや円柱状のものもあり、4本足のものに比べるとシンプルですが優しく知的なイメージがあります。
色については、金色が多く見られますが順位によって金・銀・銅の3種類に色分けをして使用する場合もあります。国や世界的な大会では高価な材質が利用される場合もありますが、通常は真鍮と呼ばれる銅と亜鉛を混ぜて作られたものが多く利用されています。これはブラスと呼ばれており金管楽器などに利用されている材質です。みかけは、美しい金色ですが重さは大きなものでも人が一人で持ち上げることのできる程度の重さです。人の形をした像タイプのものや、ボールなどスポーツに関するものをかたどったものもあります。この場合はブロンズ製が多いです。ブロンズとは青銅のことです。
また、近年オシャレなものも増えておりオプティカルガラスやアクリル素材・カラ―ガラス・ダイヤガラスなどで作られたクリスタルトロフィーも人気です。オプティカルガラスとは光学ガラスのことでレンズや窓ガラスに利用される透明度と光の屈折上優れており透き通って見えるガラスです。2D加工を利用し作られることが多く、中に絵や形が浮かびあがるような仕上がりになります。芸術系や文科系の大会やコンクールで用いられることが多いです。
個人で受け取る場合は置く場所が必要になるため比較的小さいものが人気です。オプティカルガラスやアクリル素材などでできたものであれば、インテリアのように飾ることができるので人気があります。
台座の素材もさまざまで、木製やガラス製・大理石製などがあります。
トロフィーを制作する
トロフィーを制作する場合、専門の業者に注文することがほとんどです。スポーツ団体や学校などで利用することがほとんどですが、個人でも作成することができます。オーダーメイドで作成してくれる業者もあるのでさまざまなものへの利用が可能です。
オーダーメイドでの作成の場合は、関係している道具や物の形をかたどることが多いです。一からオーダーする場合もあれば元がある程度決まっており選んで決めていく場合もあります。知名度の高いスポーツなどであればボールなどの形でデザインされ用意されている場合も多いです。台座部分にプレートをつけ、大会やコンクールの名前または賞の名前などとともに本人の名前や日付などを入れることもできる場合があります。よりオリジナル感が高まります。
また、素材や大きさもさまざまでそれらにより見た目の印象や重さも違います。業者によってさまざまな形を揃えている場合が多いのでそれぞれの用途に見合ったものを選ぶことも大切です。近年、インターネットで注文できる業者も増え簡単に注文することができます。問い合わせや見積もりもできる場合が多く、できあがりイメージも確認しやすく便利です。