トロフィーの価値を高めるオリジナル彫刻
トロフィーの価値を高めるオリジナル彫刻
市販の製品にネームプレートを貼り付けたトロフィーにも、もちろん価値はあります。しかしオリジナルの彫刻が施されていれば、受賞の喜びもさらに大きくなるでしょう。定型的な文字を刻みこむだけなら、それほど料金はかかりません。スポーツの大会なら、大会名・順位・日付・開催場所を記載するのが一般的です。持ち回りのトロフィーの場合は、日付や開催場所は省略します。また大会終了から賞品の贈呈までに時間があるなら、優勝者の名前を入れることもできます。
文字彫刻は字体やレイアウトを考え、大会の趣旨に合ったものを選ぶことが大切です。歴史の新しいスポーツには丸ゴシック体やポップ体でも構いませんが、日本古来の武道などには楷書体が向いているでしょう。優勝盾に文章を刻む場合には、内容にも気を配る必要があります。実際には文例を業者が用意していることも多く、固有名詞を入れ替えれば完成品が出来上がります。文字のほかに、ロゴマークを入れるサービスもあります。
近年では文字だけでなく、いろいろと複雑な形状を再現できるレーザー彫刻機も普及しはじめています。これはCAD・CAMの技術を応用し、短時間で精密な彫刻ができるという特徴があります。手彫りとは異なり、レーザーなら金属やガラス、木材やプラスチックなど、トロフィーの材質を選ばずに加工が可能です。もちろん専門的な技術が必要となるため、どこの業者でも取り扱っているわけではありません。
立体彫刻には2Dデザインと3Dデザインがあります。2Dデザインは表面に平面的な加工を施すもので、活字やロゴのほか手書き文字やイラストなども刻むことができます。また写真を取り込んで、トロフィー上にそのまま再現する技術もあります。3Dデザインでは立体的な表現が可能になります。ある程度の厚みがあるガラスの内部に、奥行きのある画像を再現するサービスが提供されています。制作には立体データが必要で、一般に費用や時間がかかります。
このようにオリジナル彫刻は、トロフィーの付加価値を高めてくれる要素ですが、そのぶんコストも大きくなるので、必要に応じて利用することが大切です。本体にお金をかけるか、付加価値の部分にお金をかけるかは、主催者のセンスと判断次第と言えます。もちろんトロフィー自体の材質やサイズ、色やデザインなども重要です。できるだけ多くのサンプルを通販サイトなどで参照し、最も適切な商品を選ぶことをお勧めします。