サッカーのトロフィーは選手のモチベーションにも
サッカーのトロフィーは選手のモチベーションにも
人間は競争する生き物ですが、それは生まれる前から定まっているものです。時には苦難を伴いますが、それでも競争は生きている証となり喜びでもあります。自然界にも動物は種の保存のために、時には命がけの闘いをします。人間の場合にもそれは当てはまるわけですが、種の保存に加えて自己実現が存在理由となると言えます。それ故、有史以来、人は権力や領土を飽く事無く追求してきたわけです。人やモノ、領土等を物理的に支配することは、最も単純で原始的な営みだといえるでしょう。それでも身体が大きかったり、力が強かったりするだけでは生き残れないの世の常だといえるわけで、歴史が証明しています。生物界においても、シャケの例もあるように、弱いものが最後は勝つ場合もあるわけです。
人間は競争に於いて生きがいを感じ、充実感も味わえます。山登りなどの命の危険のあるスポーツがメジャーになっているのも、本能的に共感できるからです。それは言葉や理屈では説明しきれないもので、感覚的要素が多分にあります。山登りを始めスポーツ全般に共通していることが、自分との闘いという要素です。競技に勝つには練習を積む必要があるわけで、まさに其処では自分との闘い以外の何者でもないからです。厳しい練習に耐えるという闘いに打ち勝ってこそ、実際の試合での成果に結びつくと言えます。そして、厳しい闘いを乗り切るための目標が優勝というゴールで、その目指す地点の輝きが増せば増すほど足取りに力がみなぎるわけです。優勝トロフィーとは、まさにその象徴としての意味があると言えます。
この世のものは全てお金を出せば買えると言われますが、優勝トロフィーは例外の一つだと言えます。物体としてのトロフィーなら買うことが出来るでしょう。けれども、優勝トロフィーの本当の価値は実際に試合や競技に勝たなければ得られないものです。価値は目には見えまえんが、万人が認めることで勝利の栄冠として輝くわけです。その意義としては、眺めることが出来、触ることが出来るもので、長く人々に勝利の感動を思い起こさせます。トロフィーはそうした人々の期待を裏切らないように、装飾や素材にもこだわっています。何よりもオリジナルなデザインであることが、象徴としての希少性を増すことになり、その良い例がサッカーのワールドカップのトロフィーだと言えるでしょう。目に見える勝利の目標は、また、選手のモチベーションアップにも貢献するわけです。